持たざる経営の転換点

2023.11.15

こんにちわ。中小企業診断士で、財務コンサルタントの松田です。

 

持たない経営とは、固定費を少なくし、変動費を上げる経営です。

一番の例は、正社員を減らし、派遣や外注費を増やすということです。

 

出来るだけ固定的なコストを下げることで、収益を上げる経営です。

OEMなどもそうです。

企画やブランドは当社で持ちますが、製造は外部に任せる経営です。

 

ここ30年くらいは、持たない経営が正義だと言われてきましたが、今、転換点が来ていると思います。

 

私は、10年くらい前から、持たざる経営から、持つ経営を推奨してきました。

なぜなら、圧倒的に人がいたほうが勝ち残る時代が来ると思っていたからです。

 

とある会社では、圧倒的に人を雇用する決断をしました。

その人数は、2倍です。笑

 

その結果どうなったか。

 

他社と比べて利益が残りました。

 

何故か。

 

人手不足の中、外部に頼むと、どんどん単価が上がっていきます。

一方、社員のコストはそれほど上がりません。

 

当然です。人が足りないときに外注先は、ここぞとばかり、今までにないくらいの値段を要求してきますので。

絶好の狩り場です。笑

 

とある建設業で、人を持たない経営をしている会社の数字を見ました。

関東で圧倒的な売上を誇っている会社です。

 

結果、数億円の赤字を出していました。

恐らく数十年で初めての大きな赤字だと思います。

人を持たざる経営の結果です。

 

これからの時代、生産性を上げるためには、外部より内部に社員を増やしたほうが良いです。

海千山千の外注先や委託先とのクソめんどくさいやり取りがないので、効率も上がります。

 

利益が出たら、社員に還元しても、外注費より利益が残るはずです。

 

仕事が無いときの不安はあると思いますが、それは忙しいときに利益を出して蓄えていたら良いのです。

 

そのために、利益を出しましょう。

仕事がないときは数年で終わります。

 

そうやって、雇用を守り、会社を守る時代になっています。

 

人が足りないときに、人の調整弁はもう終わりました。

 

派遣なんて、派遣会社しか儲からない下らないシステムに依存せず、どんどん雇用を増やしてください。

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