人手不足と残業時間の不可解さ ~後編~

2024.02.20

こんにちわ。中小企業診断士で、財務コンサルタントの松田です。

 

ほとんど見られないブログなので、言いたいことを書きますが、

最近、人手不足なのに、残業は減らせと会社から言われている話しか聞きません。

 

アホな経営層が残業を減らせ減らせの大合唱をし、減らした分人手が足りなくなり、補充があるかといえば、ない状況が続いています。

 

その結果どうなるかというと、業務の先送りが始まります。

今月する仕事を来月に回す、再来月に回すようになります。

 

どうなりますか?

売上が下がります。利益が下がります。

 

アホな経営層は、残業が減ったことで、生産性が上がったと喜んでいます。

しかし、現場は人手不足なのに残業が出来ないことに、めちゃくちゃ悩み追われています。

 

1週間で出来た仕事を2週間でやる、3週間でやるようになるのです。

 

人手が減るのに残業を減らすのは、売上と利益が減少し、会社が衰退していくようにしか見えません。

 

更にびっくりなのは、人手不足のこの時期に、副業を推奨している経営層が多いことです。

意味不明です。

 

言いたかったのは、人手不足が深刻なのに、残業をどんどん減らせという経営層の話を聞けば聞くほど、自分の首を締めているとしか思えないことです。

 

あほな経営層は、利益が減ると、次どうするかというと、人手不足で人件費は減らせないので、外注や仕入れの単価を下げようとします。

材料も生産して販売するため、人手が必要です。

外注も人手が必要です。

業者はどうなるかというと、赤字になるか、仕事を断るかです。

 

殺し合いが始まるかもしれません。

残業規制は人手不足では、首の絞め合いしかないと思います。

 

人手が余っているときは、残業規制は有効です。

雇用が増えることで、国民の給与所得が上がるので。

 

人手不足で残業規制した場合、給与所得も上がらず、会社の利益が下がり、更に給与は上がりません。

供給量が減っているときは、規制緩和すべきですし、供給過多は規制すべきだと思います。

 

タクシーも人出不足で外国人実習生を雇用すると言い始めてますが、まずは白タク解禁にすべきです。

本当のUBERTAXI解禁です。

 

タクシー業界の既得権益を守るために外国人労働者を入れようとしてますが、日本語がほとんど出来なく、途上国の運転経験が少ない実習生をトレーニングするには、かなりのコストと時間が掛かると思います。

 

権益を守ることが、タクシー業界の首を締めることになるのではないでしょうか。

 

最近、若い医者が過労死で死んだという悲しいニュースを見ました。

医者不足だと言われていますが、これも規制緩和すれば解消されます。

簡単な問診や治療は、看護師に権限を与え、難易度の低い治療薬の処方は薬剤師に権限を与えれば、医師不足は解消されると思います。

 

ここにも既得権益があり、医師会は断固反対でしょうね。

過労死で死ぬ医師が増えても、既得権益を守ることを優先すると思います。

 

私は規制緩和反対派でしたが、これだけ供給不足が続き、これからも供給不足が続くとしか思えない状況では、規制の緩和をどんどんすべきだと考えます。

 

話は脱線しましたが、残業規制が人手不足を加速させる。

しばらく、アホな政治家と経営者がやっきになって残業を減らすので、人手不足は続きます。

 

この話を見据えてこれからどのような経営をすればよいかを考えてもらえれば、嬉しいです。

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